コロポックルの手帳

20代後半,独身,モテない,男が好きなことを書く.

初めての海外一人旅 ミャンマー1 ~ビルマへ!~

ミャンマー旅行記

2018年末から2019年始にかけて行ったミャンマー旅行記をまとめる.旅行からすでに1年近くたっているところもあるので,忘れていることもあるが,覚えていることを記載する.時間は撮影した写真を確認して記載する.

追記)旅の途中(1月1日まで)のメモが見つかったので,適宜書き足す.

 

旅立ちの前

2018年末は社会人になって2年目と半年.彼女もずっとできず仕事もうまくいかず,飲み会シーズンでコミュ障っぷりを発揮しうまくしゃべれずで,非常に落ち込んでいた時期である.そんな自分が初めての一人での海外旅行になぜミャンマーを選んだかは覚えていないが,きっとミャンマーが自分を呼んでいたのだろう(笑).実際は,治安が比較的良くて日本人が少なそうな南国で,解放されたかったのだと思う.そんな理由で本能的に?この国を選んだわけではあるが,この旅を通じてミャンマーという国に生きる力を少しわけてもらうことができた.自分にとって非常に大事な旅だったと思っている.それだけでなく,初めての海外一人旅で初々しい,いろんな発見があった旅行であり,今までさぼってきたが記録に残さずにはいられない.

 

2018年

12月28日(金)

4時30分 起床

 

5時30分 最寄駅出発

 

6時30分頃 成田空港到着

9時15分のフライトに合わせ,2時間以上前に成田空港到着.

 

6時45分 エアアジアチェックイン

チェックインカウンターが開いたようであるので,エアアジアXのチェックインカウンターへ.辺鄙なところにあった.そして人がほとんどいなくてすぐにカウンターへ.ここでエアアジアの係の人に止められる.

”その目は大丈夫でしょうか.こちらへお越しください.上司を呼んできます.”

急遽,端の方に用意されたパイプ椅子に座り,上司の方を待った.

 

やっぱりか,と思った.このときの自分の目の状況はひどいものであった.ある”事故”がきっかけで,網膜下出血という状態になっていたのだ.目の表面の透明にあるレンズの下で出血が起こった状況.目の充血ではなく,出血.つまり,白目の一部が出血で赤い状態になっていた.発症したのは1週間前.網膜への外傷でできるため,感染症とかでは無く,痒みなどは無いので,通常一回血が出てから1週間程度で白目に吸収されるのに.今回の自分の場合は大量出血であったので,1週間では収まらなかった.昨日まで会社に行くときは眼帯をして過ごしたが,今日に限っては出国審査があるから眼帯はNGだろうと思い,外していた.自分としては痛くもかゆくもなく鏡さえ見なければ普通であるが,周りの人から見ると,白目が赤くなっているので不気味であり,心配されるので非常に厄介だ.

 

しばらくすると,先ほどの係員の上司の女性がやってきて,自分の目の状況を事情を説明した.そうすると,

”わかりました.ただし,飛行中は気圧の差があるのでどんなことが起こるかはわかりません.誓約書に記載願います.要するに,お客様に何かあっても弊社は一切の責任を負いませんという書類です.サインいただけますでしょうか.”

丁寧に説明してくれた.もちろん,航空会社としてはこうゆう書類を書かないで何かあってから訴えられたら大変だし,適切な判断だと思うので冷たいなんて思わなかった.何よりサインすればちゃんと乗れることが嬉しかった.サインして無事チェックインを終える.

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”この紙は目的地に着くまで失くさないでお持ちください”

と最後に言われるが,これはタイで乗り継ぎの際の自分のために言ってくれたことでもあったのだと,7時間後に知ることになる.

 

7時 両替

ヤンゴンでは日本円をミャンマーチャットに変えることができないようであるので,事前にUSドルに換えておく.32,000円をUSドルに換えた.250$.

 

7時10分 南側出発口に並ぶ.

7時30分に出発門が開き,出国.自動認証であるので,目の赤さで止められることはなかった.第二関門突破.

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早朝の成田空港.98番搭乗口.7時50分.誰もいない.成田空港は周辺住民の反対により夜間離着陸ができないのだ.

 

8時50分搭乗

 

9時15分 成田空港出発

多分定刻通りに出発したのではないだろうか.自分は目を隠すために買った帽子を深くかぶる.飛行機内のエピソードは特にないが,あるとしたら隣のねーちゃんとその母ちゃんの2人連れがイミグレために記入するためのペンを持っていなかったので貸してあげたぐらいだ.

 

14時過ぎ(現地時間) ドンムアン空港

多くの乗客はバンコクが目的地であったようなので,自分だけトランスファーへと向かう.チェックインの際にここでも,目が赤いことを指摘される.

”Are you OK?”

美人のタイ人のエアアジアスタッフに聞かれ,へたくそな英語で答えるが理解してくれない.そうだ.と思い出し成田空港で書いた誓約書を見せると,通してくれた.こーゆうことだったのね.と成田で対応してくれた女性スタッフに感謝する.

無事に乗り継ぎ便にチェックインし,ドムアン空港内をうろつく.なんかじめじめしてて暗い空港だ.乗り継ぎは6時間もある.

 

14時30過ぎ

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腹が減ったので昼飯を食べる.なんか,ドムアンまでの便で機内食を食べたから今日はもう3食目だ(笑).ガパオライスかな?チャンビールも飲んで!からうま!600円ほど.そういえば,この旅行の後に行った,GWのタイ旅行ではガパオライス一回も食べなかったような...この時は初めての一人海外だったので結構緊張してオーダーした(笑).その前もかなりドムアンをうろついた記憶が.どの店もマスターカード表記ばかりでVISA使えるのかよ .だけど聞くのこえーな.ビクビクってしていたような気がする.勇気を出してコンビニで水を買うとき,VISA使えるか聞いたとき,は?みたいな反応された気がするし.(空港の店員ってどうしてこんなにも無愛想なんだか.)

 

15時頃 飯を食った後は,すぐ隣にあったタイ式マッサージ.

15分待ってが聞き取れなくて,おどおどしていると,時計をさして若干キレ目で教えられる.こっちは初海外でビビってんだ.許してくれ.

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しばらく近くの席で待つとすぐに自分の番が.タイ式マッサージと言えば超激しいものを思い浮かべていたが,受けていたら普通ですごく快適だった.45分.約1500円.

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がらがらの空港.というよりかはがらがらの場所を選んで,椅子に座り本を読んで過ごす.空港内は混んでいるところと空いているところの差が激しい.自分の搭乗口から離れたくないのか?乗ろうとしている飛行機の待合室はやたら混んでおり,地べたリアンが多く,秩序が無いからだ.白人,アジア人問わず外国人に多いが,パブリックスペースでの地べたリアンはほんとにみっともないからやめてほしい.万が一結婚出来て子供ができたらなら,これを第一に教えたい.ほかは自分で学んでくれ.

読んだのは宮本輝の”オレンジの壺 上巻”.大好きな作家だ.主人公の佐和子が,おじいさんの遺物をもとに,フランス,ヨーロッパを旅する物語だ.今みたいにスマホがなかった時代の海外旅行はいかなるものであったのだろうか.いずれにせよ今の自分にぴったりだ.夢中になって読む.

 

20時30分 ドンムアン空港

タイエアアジア便に乗り,ヤンゴンに向けて出発した.隣の人は若い女の子だった.タイ人?ミャンマー人?なんで一人で飛行機に乗っているのだろうかとか考えながら飛行機に揺られる.事前に機内食を頼んであったので,4食目.ほかに頼んでいる人がいなかったから一人だけ機内食を食べ,なぜか優越感に浸る.

 

21時10分(現地時間) ヤンゴン

1時間10分の短い飛行でヤンゴン着.タイとミャンマーで時差が30分あるので,現地時間で示すと40分.緊張するのは入国審査.この目のことを何か言われないか.怖いミャンマー人の入国審査官ににらまれる.だけど彼は一言も発さずパスポートに印を押す.ミャンマー入国に成功した.日本パスポートを持っている人は今はVISAの申請が免除されている.特に何も申請することなく,ミャンマーに入国できた.飛行機を降りてから入国するまではほとんど時間がかからなかったように思う.

 

ヤンゴン空港についてすぐに耳にしたのは意外にも日本語のアナウンス.ANAの直行便が出ているらしい.自分も一応ANAマイラーであるので,お金があったらANA直通便で来たかったが,こんな年末の高い時期にANAで来られる人はどんな貴族日本人なんだろう.今から日本に行くんだから逆か.どんな貴族なミャンマー人なんだろう.いつかは仕事でためたマイルで東南アジア旅行したいものだ.

空港でSIMカードとお酒,ミャンマーチャットの調達をし,ヤンゴン市街に行こうとする.SIMカードの店員はすごく優しい.目が真っ赤な自分に何一つ嫌な顔をしない.セットもやってもらった.空港のコンビニには日本人の若者3人組がいた.意外と日本人もいるもんなんだな.バンコクヤンゴン間の飛行機ではほとんど見なかったが.

 

空港の外に出ると,夜なのにムワッとした空気に包まれている.ヤンゴンに来たなと実感する.

バスで市街に行くと格安らしいが,夜なのでもう出ているかわからない.しかもどこに行けばバスに乗れるかわからない.そうしているとそぐそばのタクシーの運ちゃんに話しかけられる.初海外.ビビッてNo thank you って言って逃げる.客引きは意外なほどしつこくない.

少し冷静になってしゃべらなきゃ始まらないと思い,さっきの人に話しかけるのは気まづいので,少し歩いた先の別の運ちゃんに話しかけるというか,話しかけられられるように近づく.ヤンゴン空港~ヤンゴン市街までの相場は8000チャット(その時は1チャット,0.07円つまり,600円ぐらい).運ちゃんが言ってきた値段は10000チャット.全然アリじゃないか.その運ちゃんのタクシーで宿に向かうことにする.自分の言うホテルの名前を運ちゃんはわかってくれなかったが,スマホを見せるとわかってくれた.初海外.当たり前かもしれないが,スマホを見せればいいのかと学習する.

 

22時前 空港を出発

タクシーで宿を目指す.Hotel K.入国時に宿が決まってないのはまずいかと思い,ドムアンのWi-Fiで予約した宿だ.ヤンゴンの中心,スーレーパゴダからそんなに遠くない.タクシーの中で運ちゃんはつたない英語でよく話しかけてくる.どこの国から来たのとか,ミャンマーは初めてとか,なんで一人なんだとか,彼女はいるのかとか.Singleって答えると,”なんで,かっこいのにもったいない”みたいな感じでお世辞まで言ってくる.こんな国はあまり多くの海外旅行をしたことのない自分のにとっては初めてだ.大抵タクシーの運ちゃんなんて,不愛想で言うことは料金のこと,他に言うこととしたら,人数超過だからちょっと多めにちょうだいねとかいう冗談,こんなツアーがあるんだけどみたいな宣伝等すべてお金のこと.むしろおせっかいな感じがしたが,この感じはこの人だけじゃなくてミャンマー人に共通する特徴であった.自分はミャンマーのことを日本人に伝えるときは,”暑苦しいタイ人が住む,ディープでマニアックなタイ,みたいなイメージ”,と伝えるようにしている.

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 夜のシュエダゴンパゴダ.運ちゃんが説明してわざわざ写真撮れるように車のスピードを落としてくれた.シュエダゴンパゴダはミャンマーの象徴であり,ミャンマー人にとって非常に大切な仏塔だ.

 

22時30分頃 Hotel K 着

夜は空いていたが,30分以上乗っていたと思う.ここだよって言ってわざわざ反対の通りだったのに車を近づけてくれた.運ちゃんに気を付けてねって言われ,別れホテルに入る.いい運ちゃんだった.30$でヤンゴンのツアーしてくれるって言ってくれたが,断ったのが惜しかったかもしれない.ホテルに着く前の通りにクリスマスのMerry Cristmas の飾りが残っていたのが,ヤンゴンらしくて笑えた.この日はもうクリスマスから,3日も経っていたのに.

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広くて快適な宿だ.受付のスタッフがわざわざ部屋まで来て案内してくれたのも非常に好印象.まぁ,日本円して3500円のまぁまぁいい宿だから当然なのか?いずれにせよヤンゴンの宿は高い.数年前はもっと高かったらしい.

プライベートではあるが社内ルールであるので(笑),上司にちゃんと宿に着いたことを報告.あとは同時期にトルコに一人旅している同僚Tにも宿とお酒の自慢.ミャンマービールは6,70円だったっけな.仏教国でみんなそんなに酒は飲まないのに.

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こうして,海外旅行初日が終わる.”ビルマ”に来た.現地時間では23時過ぎだが日本時間では25時30分過ぎだ.成田に6時30分に着くために起きたことを考えると,20時間近く起きている.さすがに疲れた.

何も予約していないけど,できることなら明日はマンダレーに行きたいと自分勝手に思いながら寝る.