コロポックルの手帳

20代後半,独身,モテない,男が好きなことを書く.

GW旅行inタイ9~カンチャナブリー行きのバスに飛び乗って~

5月3日(金)

8時30分頃 起床

連日のハードワークと前日の夜のショックのダメージで遅めの起床.なぜか,ゴーゴーバーに行ったのに何もできず,ぼられて帰ってきたショックがでかい(笑).それにこの時点では当日,それから帰国するまでは特に予定を立てていなかったから急ぐ不必要はなかった.

 

昨晩にやっと帰りの飛行機が取れて,一安心した.

もともとスリランカに行く予定だったから,タイ乗り継ぎとは言え,スリランカから飛行機に乗らなければならず,いつタイを出なくてはいけないか未定であった.

 

【元々とっていた航空券】

コロンボバンコク

バンコク→羽田

 

旅行に出発する前は,①だけキャンセルして②だけ乗ればいいと思っていたのだが,航空券は乗り継ぎ個所がどこであれ出発地→目的地までの料金で購入するためコロンボ→羽田で予約した自分としては,②だけ乗ることは違反であり,できないことに気が付く.①に乗らなかったら自動的に②もキャンセルされてしまう.行きはそれができるんだけどね.通称”飛び降り”というらしい.

 

だから帰国するための案としては以下の2通りであった.

スリランカ行きの航空券を買って,元々の航空券でバンコク経由で帰国する.

②もともとの航空券をキャンセルして,タイからの新たな航空券を予約する.

 

スリランカ行きの航空券を買って,元々の航空券でバンコク経由で帰国する.

 (1) バンコクスリランカ

 (2)スリランカバンコク

 (3)バンコク→羽田

スリランカでは滞在時間もあまりとれないし,そもそもテロがあったばかりであんまり町中に行きたくないので空港滞在となる.(1)の区間は2万程度の航空券であったが,明らかに時間の無駄になるので,このプランはボツ.

 

②もともとの航空券をキャンセルして,タイからの新たな航空券を予約する.

GWなので,航空券は高いと思っていた.ただ,直前であるにもかかわらず,バンコク→羽田が直行便で5万円だった.もうこれしかないと思い,すぐに購入.

 

直行便にしたことで滞在時間(5月6日の深夜まで)が増えた!さらに入国前にTrip.comに連絡していた回答が返ってくる.今回はテロがあったので特別措置でキャンセルの場合,全額返金しますと.なんてありがたい.もともとの航空券が3万円ぐらいだったので,差額は5万-3万で2万ぐらい生じたが,戻ってくるのと来ないので本当に影響が大きい.GW中でもちゃんと連絡がつながるTrip.comに助けられた.ありがとう.一方,行きの航空券を取った日本企業の阪急交通社はGW中は一切連絡が取れず...そうゆうもんなの?社会人になりたての時の,銀行と医者が土日休みしてるのと同じ違和感を感じた.行き帰り別個に取ってよかった.

 

こうして何とか帰るための手段を確保し,一安心し肝心のタイでの行動を計画していなかったのだ...(笑)

 

9時 朝食

チックホステルの裏に屋台を発見.

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前日までは歩いて15分ぐらいの中華街まで行っていたのに,こんなに近くに食べるところがあるとは...

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 完全なローカル食堂で観光客はいない.そんなところでも拒否されずに食べさせてくるのが嬉しい.屋台の前に座っていたデブのおばちゃんがメニューを聞いてくれる.

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朝飯はパッタイパッタイは安くてうまくて最高だ!ついでに買ったジュースは何味かはわからなかったが,おいしくなかった(笑).東南アジアによくある,お茶とかに砂糖入れちゃうやつ.そんなタイプの味がした.

 

朝飯の後は,宿に戻る.これから3日間どこに行こうか.バスのチケットが取れればカンボジアまで足を延ばしてアンコールワットに行ってもいい.アンコールワットまで行かなくても,東の方の都市に行って,クメール遺跡とタイのローカルな雰囲気を楽しむのもよい.パタヤに行って,昨日のリベンジをしてもよい.自由だ!

結局は地球の歩き方を読んで,クウェー川鉄道に惹かれたので,カンチャナブリーに行くことにした.カンチャナブリーで満足できなければ,さらに西のミャンマーの国境付近の都市に行ってもいいな.そんなことを思いながら計画を立てる.

カンチャナブリーに行くには,バンコクの中心街の西側にあるトンブリー駅から電車か,それよりも外れの南バスターミナルからバスで行くか.電車は本数が少ないが,バスは比較的本数があるようなのでバスで行くことに.カンチャナブリーには夜までにつけばいい.それまではバンコクで買い物でもしようということで,宿に荷物を預けてフアラムポーン駅から地下鉄に乗ってショッピングモールを目指した.

 

アソーク駅で乗り換えて,サヤーム駅のショッピングモール街へ.

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旅行に持ってくるのを忘れてしまった短パンと,カンチャナブリーで泳ぐかもしれないので,海パンと,歩きすぎて裏がぺろぺろになってしまったミャンマーサンダルの代わりのサンダルが欲しかった.

ショッピングモールをぶらぶら歩く.歩き疲れたら,カフェに入って本を読んだ.完全にビルマの竪琴にはまってしまった.こうしてだらだら過ごすが,ショッピングモールではほしいものが安く手に入らない.もっとローカルなところで買ったほうがいい.ということでショッピングモールを離れ,プラトゥナーム市場を目指す.プラトゥナーム市場はサヤームから1㎞弱.ここに向かうまで大小さまざまなショッピングモールがあり,人々でにぎわっていた.

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プラトゥナーム市場はごちゃごちゃしたところだった.狭い路地に大量の露店が出ており,多くは服を売っている.熱心に見ていても話しかけてくる人はそんなにいない.商売気の無さ(笑).結局ここでは気に入ったものは短パンしかなかったので,像の柄の短パンを買う.

 

14時 サヤームに戻る途中で遅めの夕飯.

なんだかんだ初めてトムヤンクンを食べる.

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やっぱり毎日屋台飯ばかりだった自分からすると,ショッピングモールのトムヤンクンは高い.200バーツぐらい.トムヤンクンは汁やエビなどは非常においしいが,底の方にあるハーブ系の謎の食べ物があまり好きではなかった.(ふつう食べないやつなのか?)タイに来るまでは,タイ料理といったらパクチーやトムヤンクンだったけど,屋台でトムヤンクンなんて無いし(あるけど目に入らないだけ?),パクチーもそんなに料理に入っていなかった.パクチーは苦手だが,日本の料理で言う,万能ねぎ程度の量であったから気にせず食べられた.やはり現地で食べてみないとわからないな.海外のすし屋では変なネタを売っているらしいし.

 

15時ごろ フアラムポーン駅着

チックホステルに荷物を取りに行く.ただ,受付のお姉さんがいない.30分ぐらい待たされる.ホテルに電話がかかってきたときにどこからともなくお姉さんが帰ってくる.近くにいたなら叫んでみればよかった(笑).お姉さんは相変わらずかわいい.

 

15時半過ぎ チックホステル発

 南バスターミナル(サーイ・タイ・マイ)を目指す.路線バスで行くことに.ここへ行くのはなかなか難度が高かった.かなりはずれにあるため,タクシーで行こうとすると高額料金を取られる.路線バスは調べたら507番.フアラムポーン駅前に止まるようであるので,待つのだが,待てども待てども,507番バスは来ない.ほかのバスはいくらでも来るのであるが...ほんといつ来るのかわからないのは不安だ.同じバスに乗ろうとしていたかわからないが,同じように長く待っていたタイ人にタイ語で何か話しかけられる.sorry?って聞くと,”あ,やっぱいいや,ごめん”みたいな感じでほかの人に聞いていた.太陽に焼かれ,完全にタイ人に間違われるようになってしまった.

 

30分以上灼熱の炎天下で待った後,タクシーとトゥクトゥクに値段聞いてみたら,500バーツとか言われて,無理だと思った.交渉しようとしても遠いから無理だと言われて交渉の余地もない.1時間30分ちょっと過ぎた後あまりの暑さに飲み物を買いにセブンへ.暑すぎて待っているだけでのどがカラカラであったので,買った炭酸をその場で飲み干す. と,そこで1時間半以上待っていた507番のバスがバス乗り場を過ぎているのを発見.

 

なにっ! ぬねの...

 

1時間半以上待ったのにコンビニに行っている一瞬にバスが行ってしまうなんて...とか絶望する前に,バスが信号待ちしていることに気が付き,体が勝手にバスに向かってダッシュを始める.絶対に逃してたまるものかっ!!!

幸いなことにフアラムポーン駅前の信号は長くバスに追いつく.明らかに変人だし,日本でやったらルール違反だから絶対に乗せてくれないけど,道路に侵入して信号待ちしているバスの前に立ち,必死に手を振り乗せてくれアピール.すぐに前の方に座ってた女の人が気が付いてくれて運転手に伝えたため,ドアを開けてもらい乗ることができた!われながら大胆な行動をとったもんだ.バスに乗り込むとおばちゃんがじゃらじゃら集金ボックスをもって集金にやってくる.サーイ・タイ.マイと伝えると,金額を告げられ無事支払う.覚えていないが,数十バーツだと思う.日本みたいにバスの料金の支払い方法が難解じゃなくていい(整理券とったり,おつりが返ってこなかったりなんてトラップがないのが.).やっぱり人対人がいいな.

 

バスは日が暮れ始めているバンコクの町中を走り,にぎやかなカオサン通りの近くを通過して西に向かう.乗った時は人がたくさんいて気が付かなかったが,運転手は30代ぐらいの女性だった.後姿がきれいな人だった.若い女性が大きなバスのハンドルを操っているのがかっこよくて,愛おしくて見とれた.運転席の前には女性の娘と思われる女の子が座っている.

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水色の服で前に座っているのが娘さんと思われる子.お母さんのお手伝いをしているのだろうか.すごくかわいくて和んだ.特等席で胡坐をかいている.バスのマスコットみたいだった.いづれ,お母さんの後を継いでバスの運転手になるのだろうか.素敵だ.お母さんと一緒に頑張ってほしい.

 

 夕方のバンコクは混雑するのでバスには1時間近く乗っていたかもしれない.この日は極端に撮った写真が少なく,自分が何時にどんな行動をしたかを覚えていないのであるが,上のバス内での写真は18時17分撮影となっている.おそらく,バス待ちでかなり時間を使ったようだ.思い通りに事が進まないのが東南アジア旅行の醍醐味ではある.

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 バンコクでの行動.サーイ・タイ・マイは地図のずっと西側.

 

19時ぐらい 南バスターミナル(サーイ・タイ・マイ)到着

サーイ・タイ・マイは終点であるのですぐにわかる.ごちゃごちゃしてはいるが,ヤンゴンのアウミンガラーバスターミナルに比べると落ち着いているし小さい.どこに行けばいいかわからないが,歩いているとすぐにカンチャナブリーと書かれた看板のチケット売り場が目に入った.チケット売り場とは言え,駅のカウンターみたいなものではなく,屋外の屋台で売られている.受付のおばちゃんの英語がよくわからなかったので,聞き返していたら後ろの優しいお兄さんが丁寧に教えてくれた.本当にありがたい.日本だったらこんなことはあるのだろうか.

バスは20分おきに出ているようなので,出発まで15分とすぐであった.チケット売り場の前の椅子で待っていると,バスが来た時にさっきのお兄さんがこっちだよって手招きしてくれたので無事に乗ることができた.

バスは小型のバスで,10列くらいかな.バスに乗り込むときはたしかチェックなどはされなかったが,30分くらい走った後かな?停車して係員が来たのでチケットを見せた.

2時間ほどバスに乗るとカンチャナブリーのバスターミナルに着いた.カンチャナブリーのバスターミナルに着く前に半分ぐらいかな?の人がそれぞれの停車場所で降りて行った.さっきのお兄さんもカンチャナブリーのバスターミナルに着く前に降りていた.みんなローカルな人なのね.

 

21時30分 カンチャナブリーのバスターミナル着

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小規模であるが,活気のあるバスターミナル.カンチャナブリーはバイクタクシーが主流らしく,バイタクの運ちゃんがたくさんいる.乗らないか?って声を掛けられるが,飯を食ってからまた来ると言ってバスターミナルを後にする.

バスターミナルの周辺は屋台がたくさんあり,どこも安い.そして接客が丁寧.写真を撮るのを忘れたが,ご飯に肉が乗ったやつを食べる.(後で調べたら,カーオ・カー・ムーっていう飯っぽい)めちゃくちゃうまかった!

 

飯を食ったら,バスターミナルに戻り,バイタクに乗りホテルを目指す.

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バスの中で予約したカンチャナブリーの宿は少し町から外れている,Rungtrip Resortという宿.カンチャナブリーのはずれなので,特に駅から先が暗くて怖かったが,バイタクの運ちゃんに身を任せ目的地を目指す.15分ぐらい乗ったかな?40バーツは良心的.

 

22時過ぎ Rungtrip Resort着

受付は外にある.受付のお兄さんは英語が上手ではないが,スマホで一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれているのが非常に好印象.そして丁寧.デポジットでいくらか現金が必要なこと,朝飯は自由にとっていいことを一生懸命教えてくれた.ジェスチャーで分かったことを伝えると,嬉しそうにイエスって言ってくれた.そして部屋まで案内してもらった.Rungtrip Resortは平屋建ててみんな部屋の前に車を止めていた.

部屋は非常に広く,エアコンも効きがすごくいい.600バーツぐらい.タイに来て一番いい宿を見つけたと思った.

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チェンマイで一回した洗濯が切れたので,洗濯を実施.

明日の予定を立て,この日は布団に入る.

 

サーイ・タイ・マイ行きのバスに飛び乗れなかったら,カンチャナブリーに来ることができていただろううか.あの時のとっさの判断と普段の自分にはない行動力でここにたどり着けたことが,ほんとに小さなことではあるが,自分の中の自信に繋がりそれを嬉しく思った.