コロポックルの手帳

20代後半,独身,モテない,男が好きなことを書く.

初めての海外一人旅 ミャンマー8 ~日常への帰路~

2019年1月4日

 7時30分頃 起床

着替えてホテル内を散策する.

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結構おしゃれだが,新年にクリスマスの飾りがある雑さがミャンマーっぽい.

船内でミャンマーに来て初めてTOTOのウォシュレットを見た.ウォシュレットは使わない派だが,思わず用を足した(笑).

 

8時10分 朝飯

ホテルのレストランで朝飯.結構いろいろなものがあるバイキングだ.スタッフが配置されていて麺を1食分よそってくれる.手前のおかゆみたいなやつは食べ方がわからなくて,すごく味の薄いものになってしまった.

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8時45分 ホテルのデッキ

飛行機は17時35分.時間はたくさんあるので朝飯をゆっくり食べ,朝食会場の隣にある,船のデッキへ.出るときはわざわざスタッフが扉を開けてくれる.丁寧だ.

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正面.ヤンゴン川の下流方向でどちらかというと海の方向だが,調べてみたら正面にみえる水平線は,ヤンゴン川だ.

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進行方向左.ヤンゴン市街.手前の茶色い屋根が船へつながる桟橋だ.奥の方には高層ビル?マンションが見える.独特の色合いだ.

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進行方向斜め右方向.ヤンゴン川の対岸.たくさんの船が浮かんでいる.

 

10時30分 周辺散策

ホテル内をウロチョロしたり,部屋でのんびりしたりした後,部屋に荷物を預けて散策に出かけた.

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桟橋上にあったホテルとミャンマーの紹介.首長族がいたのか.

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ボータタウンパヤーの近くの歩道橋からボータタウンパヤーを撮影.写真右の大通りではボータタウンに入るため,車が無理に右折しようとしている.ミャンマーらしい.

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反対方向を撮影.中央にトラックが並んでいるのはなんでだろうか.左のマンションはぼろい.ただ,部屋にはほとんど人がいるようで,ベランダから傘のようなアンテナが出ている.ヤンゴンはイギリス軍支配時に綿密な都市計画によってできた街だそうだ.しかし,このマンションが戦前からあるなんて訳はないか.

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歩道橋の上を撮影.犬が寝転んでいる.ただ寝ている犬は怖くない.車を眺める子供と地べたに座る両親.歩道橋に寄り掛かるミャンマー人の観光客らしき人.ロンジー姿の傘を持つおじさん,タナカを塗った女性.座り込んで物乞いをする皮膚病の少年.中央を闊歩する白人.いろんな人がこの歩道橋を利用している.

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振り返りボータタウンパヤーを映す.ボータタウンパヤーの通りには立派な門がある.門の先は市場でにぎわう.昨日の夕飯は歩道橋降りてすぐの個所だった気がする.

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都南アジアの街並みだ.車が多く,雑多.電線がだらしなく,全体的にぼろいが,奥の方では建設もしている.

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道路で若者が球技をしている.だが,姿がミャンマー人らしくない.留学生の集まりか?地球の歩き方にはチンロンという球技が東南アジアでは有名だと書いてあったので,それかもしれない.車が多い.車だけ見れば日本だ.

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名張高校の自転車.自転車まで日本の中古.マンションの1階に固定されていた.

 

11時 ホテル発

11時頃に散策から帰ってきて,チェックアウトをしてタクシーを呼んだ.バスで行ってもよかったが,行き方がわからず面倒だったのと現地通貨が残っていたのでお金を落としていくことにした.飛行機の時間を考えると遠くまではいけないので,ミャンマープラザというショッピングモールでブラブラすることにした.飽きたら,プラザ近くのインヤー湖周辺を散策すればよい.タクシーを呼んでくれたホテルのスタッフは日本語を勉強していると言っていた.日本に来たことはあるかと聞くと無いと言っていた.そりゃあなかなかいけないかな.配車アプリでタクシーを呼んでいた.

 

11時30分頃 ミャンマープラザ着

写真は撮らずただ,ぶらぶらした.Japanese shopなる雑貨店があり,日本と言うだけでブランドになるらしいから大したものでなくても全部高いなと思って見ていたが,¥1,000の値札がつけられたままのMade in Chinaの折り畳み傘が半額程度だったで売られていて衝撃を受けた(笑).

レストラン街をうろつくと,きれいなおねーさんが外国人の自分にも笑顔でクーポンくれて嬉しかった.

ショッピングモールは涼しかったが,売られている家電類は当然だが日本と変わらない値段であまり買う気がしなった.

 

すぐそばのインヤー湖周辺を散策した.湖の周辺には芝生が整備されており,カップルが一定間隔を置いて座っていた.鴨川かよ!

インヤー湖の湖畔にはアウンサンスーチー邸があるらしい.軍事政権に軟禁されながらも活動を続け,ノーベル平和賞を受賞したスーチー氏であるが,どこかで読んだ記事では軟禁されていたのは豪邸で,今まで思ってきたイメージとは全然違ったと書いてあった.

イメージと実際は大きく異なることって結構ある.今この記事を書いている世の中は新型コロナ流行で緊急事態宣言が出されている.自分の場合は会社に行かずに在宅勤務をしている.結構快適に何事もなく過ごしているが,おそらく令和に生まれた子供たちが将来,2020年パンデミックでオリンピックが延期なんて過去の出来事を知った時,どのように過ごしていたのか衝撃を受けるだろう.震災の時だって,関東にいる分には意外と普通に過ごしていた.

と話は脱線したが,インヤー湖周辺は市民の憩いの場というにふさわしい少しおしゃれでのどかなエリアであった.自分の前を歩いていたミャンマー人の若者が,そこらに落ちているゴミをさりげなく拾って近くのゴミ箱に入れていたことが印象的だった.これからきれいな国になってほしい.道路に吐き捨てられたキンマの赤を見ながらそう思った.

 

どんなに素敵な旅でも,やはり海外旅行は疲れるものだ.一人で言葉がわからないところへ飛び出していく不安は気が付かないうちに大きなストレスと疲労を呼ぶものであると思われる.せっかくの最終日なのに,早く落ち着けるシェルター,空港に行きたいと思った.インヤー湖の前で流しのタクシーを拾い料金交渉してから乗り込んだ.敬虔な仏教徒が多いミャンマーでは車のルームミラーのところに仏像をぶら下げているタクシーが結構いるが,初めてそのタクシーに当たった.車にまで仏像を置いておく敬虔な仏教徒だからかわからないが,値段交渉はすんなりいき,運転は今までで一番丁寧な運転手だった.というか,何回もタクシーに乗ったが最終日の最後のタクシーにして初めて車線変更するときにウインカーを使用する運転手に出会い感動した.(当たり前のことなのに(笑))多分,車内に仏教グッズがある運転手は当たりだ(笑).

 

13時30分 空港到着

ヤンゴン空港への3回目の到着.だいぶ慣れた気がしたが,これでもうさようならだ.現金が余っていたのでささやかながらチップを渡して,タクシーを降りる.本当は,ミャンマーに来てすごくいい思いをしたことを伝えたかったが,英語がうまく出てこなかった.というのはいいわけで本当は照れて伝えられなかった.多少言葉がわからなくても,一番大事なのは伝えようとする気持ちだと思った.ミャンマーが特にそれを教えてくれたのに最後にできなくて悔しい.また来れるかな?なんて思った.目の傷は大分癒えてきていたが,すべて治ったわけではなかった.

 

13時50分 昼食

高い店が多くてミャンマープラザ周辺で食べずに来てしまったから空港で遅めの昼飯.結局もっと高い空港価格の昼飯だが,最後の出費タクシーが終わってしまえば安心だ.

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1年以上前の飯だから覚えてないが,からかった記憶がある.

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空港内にあった空港の模型(模型があるなら撮影していいだろ.政府の所有物撮影禁止とは言え).右側が新国際線ターミナルでこの時,いたところではないかと思われる.空港に一番近い側がタクシー乗り場でバス乗り場は空港から出ている橋(写真のグレーの構造物)を渡らないといけない.

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先ほどの写真の左側.こちらはおそらく国内線.バガンから帰ってきたときはここを使ったのではないかと思う.

 

空港に来て安心して気が抜けたからかもしれない.この後の記憶はあまりない(笑).

エアアジアタイの搭乗手続きを済ませて,出国して次に撮った写真が16時のものとなっている.搭乗手続きと出国に2時間もかかるとは思えないしそんな記憶も無いので,ダラダラしていたのかなぁ.行きは目を怪我していたから誓約書を書かされたが,帰りは特に何もなかった.行きよりは大分マシになっていた.

 

空港内の写真はやめておこう.広さのわりに店が全然なかった.今後店が増えていくのだろう.売店で余っている現金で紅茶の粉を買った.これが結構おいしかった.

 

16時10分 軽食タイム

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やることも無いので,ビールを飲む.

 

17時35分 ヤンゴン

飛行機の記憶はないが,初めての一人海外旅行で訪れたミャンマーの地を乗り継ぎ地のドンムアン空港を目指し発った.

 

19時25分頃 ドンムアン空港

1時間20分の短いフライトでドンムアン空港に到着.乗り継ぎのチェクインをして,誰もいない閑散とした空港内の通りで4時間後のフライトを待った.何か食べたとは思うが,記憶がない.ただひたすら,持ってきたのに全然読んでいなかった,宮本輝の”オレンジの壺”を熱中して読んだ記憶がある.混沌とした戦前にヨーロッパで時代に翻弄されながらも生き抜いた祖父とその祖父の足跡を巡りヨーロッパ,エジプトを旅行する佐和子に海外に一人でいる日本人としての自分を重ねた.そして4時間前であったので閑散としていた待合室も次第に人が増えてきて,久しぶりにこれだけの日本語に囲まれてを聞いてなんとも言えない気持ちになった.本を読んでいたらあっという間に4時間経過し,飛行機に乗り込んだ.海外旅行に行くたびに成田への帰りの便で日本語のアナウンスを聞き,毛布に包まれたような暖かな気持ちになる.

 

23時45分 ドンムアン空港

夜行便.通路側の席,隣はタイ人の若者二人だった.日本への観光ということで喜々とした感じであったのが日本人として嬉しかった.旅を終えた自分とこれから旅を始める人.機内では当たり前の構図ではあるのだが,不思議な気持ちになった.

 

2019年1月5日 8時 成田空港着

成田の朝は快晴でさわやかであった.ヒリリとした寒さの風が吹き付け,南国の温かさに羽を伸ばした心身が引き締まるようであった.成田駅でJR線に乗り換えるため,町を歩くと制服姿の女子高生が町中を歩いている.日本の日常だった.初詣に新勝寺でも行こうと一瞬思ったが,疲れていたし,考えてみたらミャンマーでたくさん参拝したので初詣じゃないことに気が付きやめた.あんなに参拝したのに,帰国すると自然とリセットされるのが不思議であった.それだけ,異国という地に行っていたのかもしれない.社会人2年目.かなり疲弊した状態で旅に出た自分であったが,なんとかまたやれそうな気がしていた.そして現地ではミャンマー人はかわいい人が多いと思っていたが,帰ってきて日本人の方がかわいいなんて思いながら,ホームに来たJR線に乗り込んだ.

 

初めての海外一人旅 ミャンマー 完