コロポックルの手帳

20代後半,独身,モテない,男が好きなことを書く.

初めての海外一人旅 ミャンマー4 ~マンダレーでの愉快な年越し~

12月31日

6時頃 マンダレーバスターミナル着

夜行バスでマンダレーのバスターミナルに到着した.自分でもびっくりするぐらい熟睡していたため,目が覚めたのは最後の乗客がバスを降りるぐらいの時であった.寝ぼけけていて,また休憩かと思って外に出ると,外はもう明るくなっていた.肌寒い.バスを降りるとタクシーやらバイタクの運ちゃんに囲まれる.彼らが何を言っているかはわからないが,自分を乗せるために言い争っているようであった.勢いに負け,一人の運ちゃんについていく.自分はトゥクトゥクみたいなのを想像していたのだが,完全にバイタクであった.思わず,これに乗るの?みたいなリアクションをしてしまった.自分の中でバイクタクシーというのは全く初めての概念であった.タクシーじゃなくてバイクじゃんって思った.(素直な感想)

 

運ちゃんに昨日夜に予約したホテルの名前を言うが伝わらない.しょうがなく,スマホを見せたら,じっくり見たのち納得したように,”ムーンライトホテル”って言ったので,大丈夫そうだと判断した.彼は英語が話せない人であったが,数字だけは言えた.4000チャット.地球の歩き方に書いてある価格よりは3割ぐらい高いが,まぁいいだろう.おっちゃんはタナカを頬っぺたに塗っていた.ヤンゴンではあまり男でタナカを塗っている人がいなかったから,新鮮だった.”コリア?”って聞かれたので,ジャパンって答えておいた.おっちゃんの足元にバックを乗せ,バイタクに乗る.

 

若干霧がかかったような霞んだ通りを市街地を目指してバイクで疾走した.車の通りは少なく,すいすい進む.マンダレーの朝は寒い.それとノーヘル,初のバイクにけつの恐怖で体は震えていた.ただそれもしばらくすると慣れ,むしろ爽快に感じるようになった.ノーヘル,信号無視,自由だ!20分程乗ると,本日の宿のムーンライトホテルに到着した.

 

6時30分頃 ムーンライトホテル着

ムーンライトホテルに着いた.30分待って7時になるとチェックインできるとのことであったので,フロントで待つ.うんこするためにトイレだけ先に借りる.

 

7時 チェックイン

ゴールデンロックでは3人合同部屋,次の日は夜行バスであったので,久々の個室.シャワーを浴びたり,少し休憩したりして体制を整える.覚えていないが,次の写真の時間を考慮すると少し仮眠をとったかもしれない.どんだけ寝るんだ(笑).

 

8時半頃 ホテル発

荷物だけおいてホテルを出発.マンダレーの観光は基本,タクシーなどをチャーターして回るのが基本らしい.宿にバイク一日10000チャット程度との記載があったので,宿の人にそれを頼んだ.てっきり,バイタクのチャーターかと思っていたのだが,バイクのレンタルだった.ホテルの人は使い方を教えてくれるが,自分はさすがにバイクは乗れん(笑).スタッフに間違えちゃったって伝え,お金を返してもらう.しょうがないから地球の歩き方に書いてあったナイロンホテルを目指さなくてはいけないなと考えながらぶらぶらするが,まず王宮の堀周辺にたどり着く.

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マンダレーは王宮を中心に碁盤の目のような道路配置になっている.お濠の周りの道路には皇居ランナーならぬ王宮ランナーがいて,ここは本当にミャンマーなのかと苦笑いする.

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王宮が美しく,道路配置が整然としているためか,ヤンゴンと比較して上品な感じがした.東京と京都みたいなもんか.ただ,ヤンゴンマンダレー間は直線距離にて,約560㎞程度ある.これは東京で言うと,西に行った場合岡山,北にいた場合,青森ぐらいの距離があり,雰囲気が違うのは当然かと言われればそうであると思う.マンダレーヤンゴンの真北に位置しているので,東京青森間の寒暖差があると思うとやけに肌寒いことに納得できた.ちなみに緯度は沖縄の少し南.香港とほぼ同じぐらいである.旅行をしていると,都市の中での移動はよくするが,都市都市の移動は飛行機か,夜行バスに頼ってしまうせいで感覚が狂う.同じミャンマーでも相当離れているのだ.

 

王宮周りの道路を歩いていると,100mぐらい先から手を振って近づいてくる人がいる.あまりの遠さにさすがに自分ではないかと思っていたが,後ろを振り返っても誰もいない.彼は自分に向かって手を振ったまま近づいてくる.声が届くくらいになると”タックシー!”って叫んできた.ミャンマー人にしては色の白い大柄なおっさんのタクシー運転手で,休日の家でダラダラする中年オヤジって感じの格好をしていた.

おっちゃんはにこにこしながら”タックシー!”って言ってくる.なんか面白いおっちゃんだったので,タクシーのチャーターを交渉してみた.価格は事前にネットで調べておいたのである程度頭に入っていたが,いくらで交渉したのかは忘れてしまった.ただ,おっちゃんが最初に言ってきた金額は想定していたものより高かったことを記憶している.そのため,立ち去ろうとすると,

”Wait! Discuss! Discuss! We can discuss!”

と言ってきて思わず笑った.面白いおっちゃんだ.値下げ交渉に前向きに応じようという姿勢はミャンマーで初めて見た気がした.結局,かなりdiscussし,ほぼ希望の価格で交渉に成功した.

"Cheapest prise!"

若干渋い顔をしながらそう言った.初めからそうしてくれ(笑).

 

9時頃 タクシー発車

おっちゃんのタクシーに乗る.日本の軽自動車だった(笑).車内ではいきなり,車の中に置いてあったリップクリームみたいな形状の香料を

”フレグランス!フレグランス!”

とか言いながら,勝手に服の上から胸辺りに擦り付けてきた(笑).確かにいい匂いだが,その強引さはビビる.おっちゃんは運転しながらハイテンションでよくしゃべった.

 

おっちゃん(以下,”お”)”どこ出身なんだい?”

自分(以下,自)”日本だよ”

お ”おー.この車も日本製だよ.日本の車はいい”

自 ”おっちゃんはどこ出身なんだい?”

お ”マンダレーだよ.君英語うまいね.どこで習ったんだい?”

自 ”学校だよ.おっさんは?”

お ”ヤンゴンの英語学校に行って習った.君は学生かい?”

自 ”いや違う.働いているんだ.建築関係の設計をしている.”

お ”給料はどれぐらいなの?”

自 ”(笑).So so.”

お ”$で答えてよ!”

自 ”やだよ(笑)”

 

覚えているのはこんなところ.給料まで聞いてきた.さすがに答えなかったけど(笑).初日のヤンゴンのタクシーの運ちゃんもそうだったが,ミャンマー人ってすごく外国人に興味があって,それを結構ストレートに聞いてくる(遠慮しない(笑)).あと,よくお世辞を言う.英語上手でもないのに,ほめてくれたのはお世辞でも嬉しかった.おっちゃんは英語学ぶためにヤンゴンの学校まで行ったそうだから,カタコトでも英語が喋れる人を見ると,素直にすごいと思うのかもしれないけど.

 

とりあえず,おっちゃんに行きたい個所を値段交渉の際に言ってあったので,回る順番はおっちゃんに任せた.少し走りたどり着いたのは,マンダレー旧王宮の敷地入り口.ここで,入域料10000チャットを支払う.おっちゃんは入り口の前で車を止めて,ここで待っているから,あそこでお金を払うんだと教えてくれた

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入域料を払った証明.お寺を回るときに,見せる.

入域料を支払った後,再度おっちゃんのタクシーに戻り,タクシーのまま旧王宮の敷地内に入り,旧王宮の前の駐車場に着いた.

 

9時10分 旧王宮着

おっちゃんはここで,いったんお別れして旧王宮を観光する.

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旧王宮の入り口の一番大きな門?ミャンマー人の観光客でにぎわっている.外国人はあんまりいない.ましてや日本人なんて...

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入り口に飾ってあった,旧王宮の図.図の手前側が入り口になっており,先ほど写真を撮影したところになる.もともとの王宮は1857年に建設が開始され,4年でできたそうだが,戦時中日本とイギリスの戦いにより,焼失してしまったそうだ.罪深い.今ある王宮は1990年代末に再建されたものであるそう(全部地球の歩き方情報).

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入り口の塔の手前横を撮影したもの.

”The Right audiende hall”

だだっ広い.オーディエンスホールってことだから王宮内のイベントがここで行われていたのだろうか.

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王の人形がオーディエンスホールの方を見ている.

靴を一度脱ぎ,土足厳禁の個所に入る.スタッフが床を水拭きにて清掃しているので水で床が濡れているのかと思っていたが,これはワックスだ.絶対.ワックス踏んでしまった.べたべただ.テキトーかよ.ミャンマー人.くそー!

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中にも王のレプリカが.あんまり,レプリカを置かれると逆にテンションが下がるな(笑).

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さらに王宮を中に進んだところ.落ち着くところだ.

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王宮のさらに奥の方.多分,王族の居室などのエリアだ.ミャンマー人少女がはしゃいでいる.拡大したら,美女だった.撮影した時の自分は王宮ではなく,こっちを撮ったのかも知れない(笑).

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建物と木の感じが美しい.ただ結構雑草がぼーぼーなところがミャンマーらしい.

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旧王宮と僧侶.朱色の建築物と僧侶,雲一つない空の感じがこちらも美しい.

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物見塔.逆光でよく見えない(笑).

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螺旋階段を上まで登る.

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上からの景色.建物が整然と建設されているのがわかる.

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反対方面を撮影.遠くにビルが見える.マンダレーってこんなにビルあるところがあったか?

物見塔から降り,タクシーのおっちゃんのところに戻る.見つけられるか不安だったが,駐車場に着くと大声で

"Yeah! Hey!"

って手を振ってきたので,すぐにわかった.愉快なおっちゃんだ.タクシーの中では"Good?"ってしきりに聞いてきたので,"So good"とハイテンションで答えておいた.

 

10時 旧王宮発

次はシュエナンドー僧院.ここの写真はヤンゴンマンダレー観光紹介のところにあってすごくきれいだと思ったので,楽しみであった.

 

10時5分 シュエナンドー僧院入り口着

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すぐに着いた.道路を挟んで反対側に大学があった気がした.入り口は写真中央で並んでいる個所である.

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シュエナンドー僧院の敷地内.思ったより小さい印象(笑).写真で盛られているだけだからしょうがないか.

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僧院の建物のなかには入ることができる.ミャンマー人マダムたちも階段の前で写真撮影をしている.

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第一印象はこじんまりしていると思ったが,一つ一つ細かいところを見ていくと,木造の繊細な彫刻が美しい.これも地球の歩き方によると戦時中に焼失したそうで,1990年末頃に再建されたものだそうだ.

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建物の内部は金色に装飾されている.とは言え,きらきら輝くような金ではなく,どちらかというと,いいいみで風化したような寂しさも漂うそんな感じであった.日本の寺院の雰囲気に近いものを感じた.

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跪いて祈る人.ここは女性禁制の空間だ.自分も結婚できるようにお祈りした.

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落ち着く空間だ.許されるなら,ここで昼寝したい(笑).

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若干沈下しているように思える.仕事柄,すごく気になるところだ(笑).

20分ちょっとでシュエナンドー僧院は見終わったが,すぐ隣にアトゥマシー僧院というものがあったので,ついでに見に行く.

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非常に大きいアトゥマシー僧院.外観は非常に壮大で美しい.

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階段を上がり,テラスみたいなところから中に入る.

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”建物は大きいが見るべきものはほとんどない”これが地球の歩き方に唯一記載されているアトゥマシー僧院の説明だが,実にそうである.一番奥にブッダが鎮座しているだけだ.

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念のために1階に降りてみたら,何もなさ過ぎて怖いぐらいだ(笑).柱は邪魔だが体育館にでもして有効活用できそう.

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何もなかったので,この僧院を後にする.JRバスが停まっている(笑).東京駅からこんなところまで来たのか(笑).

 

10時40分頃 シュエナンドー僧院発

タクシーのおっちゃんと合流してサンダムニパゴダを目指しシュエナンドー僧院を出発する.

 

10時50分頃 サンダムニパゴダ着

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入り口で靴を脱いで,中央へ行く.

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小さく,白い仏塔が大量に配置されている.

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北極の氷のような青白さ.裸足で歩かなくてはいけないが,境内は完全に外なので,結構汚い印象.

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一つ一つの仏塔には石板が配置されている.何が記載されているかは不明だが,古代文字のようなビルマ語の石板に歴史的な雰囲気を感じる(よくわかっていない(笑)).

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中央には黄金の大きな仏塔がある.

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達磨??B級感しかない.中国のドラえもんみたいな.

 

11時過ぎ クドードォパゴダ着

サンダムニパゴダの隣のクドードォパゴダに行く.

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The world's biggest book

地球の歩き方と上の写真の解説によると,1859年にパゴダが,小さい仏塔群は1860年に建設がはじめられた.小仏塔群にはミンドン王が世界最大の経典を作ろうとし,一つ一つ仏典を刻んだ石板が納められている.その数は729個になるという.また,その建設は1868年に完遂したようだ.この石板はユネスコの世界の記憶に登録されている.

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上から見るとこんな感じなようだ.先ほどのサンダムニパゴダとほぼ同じ.

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中央の仏塔から小仏塔群を撮影.整然と立てられている仏塔が素晴らしい.

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中央の仏塔は近すぎてうまく映らない(笑).よく見ると頂上の装飾がきれいだなぁ.

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小仏塔群の奥にマンダレーヒルの仏塔が映る.この日,この後ここに行くんだ.そして,手前にはロンジー女子が.ミャンマー女子はみんなすらっとして美しい.結婚してほしい.なんかマンダレーの観光地はキャピキャピロンジー女子が多いイメージ.みんな芋っぽくなく,洗練されていた.

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先ほど行ったサンダムニパゴダとは違い,小仏塔群は完全に仕切られていて入ることはできない.

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仕切りの前にこんなマークがあるから日本人ならなおさら中には入れない.警視庁のマークにそっくり過ぎないか(笑)?

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横から小仏塔群を撮影したもの.石版の横にまで仏典が刻まれている.

 

11時40分頃 昼食

タクシーのところに戻る手前で,こっちを見て大声で手を振っているタクシーのおっちゃんを発見する.おっちゃんは屋台で昼飯を食べていた.強制的に自分もここの屋台で昼飯を食うことになる(笑).まぁちょうどいい時間だ.

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こじんまりとした素朴な屋台.

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食事はタクシーのおっちゃんが勝手に頼んだ(笑).メインは,右の皿に入っている,カレー風味のなにか(笑)!.写真左下に映るのが,ニンニクと唐辛子で,これを薬味として入れながら食べるらしい.唐辛子はおっちゃんに”Try!”って言われて食べてみたが,思ったほど辛くなかった.と思ったのだが,後からじわじわと辛くなってきて結局半分ぐらい残した.おっちゃんに食べないんか?って聞かれるのだが,辛いんじゃ!薬味の話ばかりしてしまったが,メインのカレー風味の何かは非常に美味であった.ご飯が進む.ニンニクもあう!お茶もおいしかった.おっちゃんがしきりに,

”Restrant expensive, but here so cheap right?”

って言って自慢する気持ちもわかるいい屋台だ.安いのもそうであるが味も最高だった.ありがとうおっちゃん.

 

12時頃 チャウットーヂーパゴダ着

昼飯後はこれまた先ほどのクドードォパゴダの近くにある,チャウットーヂーパゴダに行く.タクシー移動したが,いらないレベル(笑).おっちゃん,待ってばかりだな(笑).

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建物の中は,きらびやかな雰囲気.

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中央には巨大な仏像が配置されており,人々がお祈りをしている.地球の歩き方によると,マンダレーに遷都したミンドン王によって1865年により開眼されたものだそうだ.なんとこの仏像,一枚岩から掘られたものらしい.

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敷地内屋外に出ると,通路の両側上部に仏教に関する絵画がびっしり飾られている.

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多分お釈迦様が悟りを開くまでのことが描かれているのだろう.これはタイでも見たが,非常に神秘的なタッチで描かれている.uriah heepのジャケットを描いたロジャーディーンのタッチというか,ピロカルピンのアルバムジャケットのような,はたまた,ディズニーの絵画みたいな.特に上から2前目なんて,お釈迦様をミッキーに変えれば,ディズニーファンが大量に買っていきそうだ(笑)(失礼).

「demons and wizards」の画像検索結果

↑ちなみにこれはUriah heepの名盤Demons and wizards

「ピロカルピン」の画像検索結果

↑これはピロカルピンのアルバムジャケット

ちゃっかり飾られていても気づかないだろう(笑).

 

そんなことはさておき,美しい仏教絵画にしばらく見とれていた.ビルマ語が読めないので,意味は分からないがずっと見ていられる.

 

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入り口の門.荘厳だ!

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別の門と,中央の仏塔.

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敷地内から望む,マンダレーヒル

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写真ばっかり上げたのは,ここがどんな感じか忘れてしまったからだ(笑).Google mapsで振り返ると,どんな形状であるかがつかめてきた.

写真右に大きな入り口があり,ここの門が大きくて立派だ.おそらくそこから左に進むと仏塔の下あたりに仏像があるのだろう.周囲を囲むようにある白い屋根の下に先ほどの仏教の絵画が展示されている.

しばらくここでゆっくりした後で,トイレに行き(少年が管理していてチップを支払うと,案内してくれたので覚えていた.),その後タクシーのおっちゃんのところに戻った.

 

12時50分 マンダレーヒル入り口着

マンダレーヒルの頂上には車とエレベーターでも上がることができる.ただし,それではつまらない.タクシーのおっちゃんに歩いて行く旨を伝え,入り口に降ろしてもらった.

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”これが俺の連絡先だからわからなくなったら電話してくれ!”って言って見せてくれた名刺みたいなやつ.ハタイって読むの?名刺にMr.って書いてあるのはなんとなく違和感.ちゃっかり自分のタクシーが左上に載ってるのがかわいい.もし次にマンダレーに行く機会があったら彼に連絡しよう.

 

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マンダレーヒルの写真撮影個所

マンダレーヒルに関しては,地球の歩き方に地図が詳細に書いていないので復習がてら写真撮影個所を地図に載せる.

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写真① マンダレーヒルの入り口.マンダレーヒルは丘全体が寺院であるので,ここから土足厳禁だ.

 

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写真② 入り口の両サイドに構えるライオン(地球の歩き方情報).でかすぎてうまく写真が撮れない(笑)(下手な言い訳).タイでは階段の入り口にいるのは蛇であったが,同じ仏教でも少し違うのか.

 

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写真③ 入り口を進むと,両サイドには商店が.ほかの観光地に比べて,商売っ気が感じられないため,旅行者としては助かるが,歩いて登る人が少ないため,閑散としており,目の前を通り過ぎるのが少し気まずい.

 

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写真④ 歩くとすぐに,チェードーヤ・パゴダにたどり着く.とは言え,踊り場に小さな仏像があるだけだ.軽くお祈りして,先を進む.

 

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写真⑤ マンダレーヒル頂上に向かう階段はまっすぐだ.

 

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写真⑥ 二つ目の仏塔.地球の歩き方によるとこれも先ほどと同じ,チェードーヤ・パゴダというらしい.

 

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写真⑦ さらに階段を進む.

 

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写真⑧

 

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写真⑨ さらに進むと,また別の仏塔がある.踊り場ごとに何かしら仏塔が置かれている.

 

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写真⑩ これは,ピーロンチャンターパゴダ.かなり大きい.ここから,進行方向右の階段を進む.

 

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写真⑪ また階段だ.頂上に最短で行くには左に進むのだと思うが,寄り道しまっすぐに進んでみた.

 

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写真⑫

 

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写真⑬ 寄り道途中,踊り場で見かけた仏像.あまり手入れもされていない感じのところにさりげなくいらっしゃるが,顔をよく見ると,非常に美人.柔和な女性のようにも見える.あんまり進むと迷子になるので,先ほどの道まで戻り上に進む.

 

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写真⑭ またパゴダだ.写真では伝えられないのが悲しいが,この仏像はライトアップされ,ぴかぴか光っている.その光がゲーセンのパチンコ台のようなライトアップの仕方で不思議な感覚になる.神聖なもののはずなのに.ミャンマー人とは感覚が違うんだなぁと思う.多分

 

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写真⑮ 急な階段だ.

 

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写真⑯ 階段の上.にゃー.かわいいけど,なんか触りたくはない.

 

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写真⑰ 何かめっちゃ壊れている.

 

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写真⑱

 

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写真⑲ 急な階段から少し進むと,ンコンミーン・ストゥーパというところにたどりつく.仏塔の周りに配置されている動物の像がかわいい.

 

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写真⑳ さらに進むと,石造の構造物が.梁の部分に書かれているビルマ語に雰囲気を感じる.

 

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写真㉑ さらにすすむと,きらびやかな仏像.

 

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写真㉒ このシュールな像は何だ?鬼とその子分たち?手には供えられた札束が.地球の歩き方には,サンダームキ(鬼の像)と4体の鬼の像との記載があるので多分鬼の4体のうちの一つなんだろう.サンダームキは女の鬼でお布施をするものがなく困ったたため,自分の乳房をブッダに献上したらしい.ひえー.

 

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写真㉓ 頂上のスタウンピーパゴダ入り口.地球の歩き方によるとここで写真撮影料を払うようであるが,払った記憶が...でも写真に,ツーリストはお金を払ってくれ見たいな注意書きがあるので多分無意識のうちに払っていたのだろう.

 

13時40分 マンダレーヒル上着

マンダレーヒル頂上,スタウンピーパゴダに到着した.ゆっくり上ってきたのもあり,50分ぐらいかかった.多分普通の人が,急いで登れば30分もかからないだろう.

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写真㉔ 頂上から南側を振り返る.右奥に見えるのが,旧王宮の堀だ.

 

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写真㉕ マンダレー西側を一望できる.金色の仏塔がいくつもマンダレーの平地の緑の中に見える.奥に見えるのが大河エーヤワディー川だ.明日,この川を下ってバガンに行く.しばらく景色に見とれる.

 

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写真㉖

 

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写真㉗ スタウンピーパゴダの写真.立派な建物だ.

 

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写真㉘ 車で上の方まで移動し,エレベータで頂上に来る方法もある.写真に写るエレベータには列ができている.

 

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写真㉙ さらに奥に進むと,蛇の像にたどり着く.

 

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写真㉚ 蛇は大量の札をくわえている.ミャンマー人にとっては結構有名な像らしい.ここから先へ行くと反対側に降りてしまうようであるので,引き返す.

 

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写真㉛ 行きには気が付かなかった日本人慰霊碑.地球の歩き方によるとここの墓守は銭ゲバでチップを大量に要求してくるということであるが,自分が行ったときは観光客のたまり場になっていた(笑).女の子が塔に乗っている.コラっ!

 

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写真㉜ 行きに撮り忘れた,ビャーデイペーパゴダ.その理由は絶賛工事中であったためだと思われる.写真も工事中であったので正面からは撮っていない.マンダレーヒルで最も名高い像であるそうだ.先ほどのサンダームキに対してある方向を指さしながら,来世は王になり,町を作るのだと予言をした.予言通りサンダームキは死後ミンドン王として生まれ変わったようだ.そしてこの像が指さす先がマンダレーである.

 

寄り道して,先ほど柔和な仏像がいた方向に進み先ほどは引き返した先からさらに進んでみた.

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写真㉝ そこにも仏像が安置されていた.後光がさして神秘的だ.

 

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写真㉞

 

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写真㉟ ここもまた,石造のなんとも言えない雰囲気のところだ.誰もいない.柱には何かの絵画が飾られている.仏教よりもキリスト教に近い雰囲気だ.ここからはマンダレーヒル南側がよく見渡せた.

 

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写真㊱ 午前中に周った寺院がよく見える.改めて規模の大きさにため息がでる.写真中央に映るのはあの無駄にでかく何もなかったアトゥマシー僧院だ.やはり,無駄にでかい.下に映る朱色の屋根は,マンダレーヒルの南参道入り口に向かう道だ.こちらに行くとタクシーの運ちゃんに会えないので(歩いてすぐだが靴を回収しなくてはいけない),ここで引き返す.

 

14時30分 マンダレーヒル入り口着

電話するまでもなく,タクシーのおっちゃんはすぐそばにいたので見つけられた.1時間半ぐらい待たせちゃったな.とりあえず,目的の観光地は周ることができたので,宿に帰る.地球の歩き方を読むと,郊外のマハムニパゴダというのが実はマンダレー最大かつ,重要な寺院らしいので行って見てもいいかもと思い,おっちゃんに金額を聞くと少し高い.それならいいや.って言ってもおっちゃんは運転しながらどんどん値下げをしてくる.いくらと言い,ノー.というと沈黙が流れ,いくらとおっちゃんが,真剣なまなざしで値下げした金額を言ってくる.このシュールな時間は5分程続いた(笑).おっちゃんはとうとう諦め,しょうがないなーって感じになった.この時,実は単純に資金不足に陥っていたため,行きたくても行けなかったのだ.日本円は持っていたのだが,ミャンマーチャットとドルがほとんどなかった.ゴールデンロックの山頂の宿で思わぬ支出があったのと,ヤンゴンで兄ガイドにサイカーチャーターでたくさん取られたせいだ.

宿に向かう途中,自分を乗せているにもかかわらず外国人を見かけると,タクシーって運転席から声をかけて,振られるとこっちを見てにやって笑う.憎めないおっちゃんだ.

 

15時頃 ホテル到着

ムーンライトホテルに戻り,おっちゃんに当初合意した金額を支払い,握手をして別れる.愉快なおっちゃんのタクシーに乗れてよかった.おっちゃんの写真撮っておけばよかったな.

 

15時~18時 ホテルで過ごす.

空白時間帯である.何をしていたか覚えていない.写真も撮っていない.疲れて寝ていたかもしれない.ただ,この時間に明日以降のお金を計算をしたのは確かだ.なぜなら,明日バガンの入域料を払うと,もうご飯も食えないくらいにお金も持っていないことに気が付き,焦ってショッピングモールに両替に行くという決断をしたからだ.

 

18時 ダイヤモンドセンターを目指し宿出発

初日に書いたかもしれないが,ミャンマーでは日本円は基本両替できない.ドルからチャットに変える.カードのキャッシング枠を持っていなかった自分にとっては,チャット不足に陥り,大ピンチであった.ドルを15$ぐらい持っていたので,とりあえずそれを両替に行こうと,ネット情報で両替所があるダイヤモンドセンターというショッピングモールを目指した.

 

外は暗い.ダイヤモンドセンターまでは徒歩2kmちょっとあるので本音はタクシーを使いたかった.ただし,資金不足にものすごく焦っていたため,支出は極力抑えたかった.しょうがなく恐怖心を抑えながら徒歩で行った.とは言え,そんなに治安が悪いわけではなく,子供が店の前で遊んでいるような感じで,東南アジア慣れしていない自分からしたら,一人で東南アジアの夜道を歩くってことに抵抗があったのだ.大みそかの夜だってことを忘れて必死に目的地に向かって歩く.マンダレー駅を超え,駅前の大通りを命がけで渡る.ミャンマーで本当に怖いのは人ではなく車だ.ミャンマーの交通はカオスなので,大通りを渡るところにも信号がない.車が切れたところを見計らい,中央分離帯へ,またしばらく待って反対側へ.行ったことない人はわからないかもしれないが,結構命懸けだと思う.

駅前の通りはダイヤモンドセンターの通りである.目的地までは駅から1㎞程歩くが,さすがに駅前大通,おおみそかでにぎわっていた.大通りから横に抜ける路地は暗く,汚いのに,買い物袋を持った女の子二人組が平気で歩いていたので,少し安心した.大みそかだと思える余裕が出てきた.

 

突然,路地のバイタクの運ちゃんに声をかけられる.

”Where are you going?”

突然だったので少しビビッて,”ダイヤモンドセンター”と答えると,

”すぐそこだ.歩いて行ける”

って答えてきた.なんともミャンマーらしいやり取りだ(笑).営業かと思ったらただ,道を教えてくれただけって言う状況になった.

 

ダイヤモンドセンターは比較的こじんまりとしたショッピングモールで大みそかで時間も時間なせいか,閉まっている店も多かった.サービスセンターに聞くが,両替所もすでに閉まってた.ショック.これ以上探しても仕方なさそうであるので,しょうがなくスーパーで買い物した.visaが使えるようであったので,カードで支払いした.あまり使う人がいないのかレジのお姉さんは結構苦戦していたが,いや顔ひとつせずに,何とか処理してくれた.大みそかの夜にこんなところで働くなんて,ご苦労様だ.よいお年を.

 

買い物が済んだので来た道を戻る.さっきの運ちゃんはまださっきの場所にいて,通り過ぎるとき,”ありがと!”って言ったら,”おう”みたいな感じで返してきた.よくよく考えたら,彼が2018年最後にしゃべった人だ.ナイスガイだったのでよしとする.命がけで駅前通りを渡り,宿に向かう.駅の周辺では,ぼろい小屋みたいなところに住んでいる人もいた.なんか貧しい感じに見えるが,なんだかんだ幸せそうに見えた.

 

19時 宿に戻り夕飯

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みそかの食事としては寂しすぎる内容だ(笑).カップラーメンと,魚介系のはんぺんみたいな総菜,ポテチ,炭酸飲料にビール.ほぼジャンクフード.スーパーにまともなものがなかったせいだ.だけど,現金を支払わず何とか夕食にこぎ着けた.ということでおいしくいただいた.

 

21時 就寝

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明日の朝は6時に船着き場に行かなくてはいけない.朝も早いので,年越しではあるが寝ることにする.2時間半進んでいる日本ではもう30分ぐらいで新年かと思いながら.

 

(1月1日 0時)

花火の音で目が覚める(笑).夜中に花火を打ち上げるな(笑)!!コラ.

明けましておめでとう.

 

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12月31日の移動.こう見ると,タクシーのおっちゃんは面白い人であったが,チャーターはそんなに必要はなかったのではないかと思える移動距離.特に,マンダレーヒル周辺の見どころはまとまっているので,ホテルからマンダレーヒル周辺に行くときだけタクシーでもよかった気がする.

夜行バスで到着し,一日いろんなところを周った.充実した大みそかだったと思える.