コロポックルの手帳

20代後半,独身,モテない,男が好きなことを書く.

GW旅行inタイ8~アユタヤーサイクリング タイの今と昔~

5月2日(木)

5:30 起床

アユタヤに行くために早く起きる。朝はつらい。昨日,コンビニで買った朝飯を食べる.何食べたか忘れたが,あまりおいしくなかった記憶が...

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バンコクの夜明け,フワランポーン駅の近くの交差点.ホテルから撮影

 

6時20分頃 フワランポーン駅着

駅近のホテルにしたので,歩いて2,3分で到着.到着後の詳細は忘れたが,駅の中のカウンターに並べば,チケットが簡単に買える.

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価格はなんと,奇跡の20バーツ(約75円).2時間近くも乗るのに.会社の同僚Tとバンコクで飲んだ時に,アユタヤーのは電車で行ったほうがいいって言ってたことに従って正解.単身でツアーとかにこだわらないのであれば,電車で行くことを強く勧める.

フワランポーン駅はミャンマーの時みたいにタイ語ばかりってことがなかったので,スムーズにチケットを買えた記憶がある.ヤンゴンのセントラルステーションなんかはビルマ語しかないので電車に乗ることをあきらめた(笑).あのときははじめての一人海外旅行初日だったからしょうがない.

数分後に発車とのことであったので慌てて,プラットホームに行く.

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朝6時30分のフワランポーン駅.地元民で大分混雑している.

 

再度,近くに駅員に”アユタヤー?”と聞き(英語力の無さ),電車を確かめてから乗車.確か地球の歩き方には1等や2等などの価格に応じた車両があると書かれていたような気がするが(合っているかは不明),特に気にせずエアコンの無い席に座る.

タイはくそ暑いが,電車が走り出してさえしまえば,生ぬるくとも強風が来るので快適.日本人観光客(男)には,エアコンの効いていない車両に座って外の空気を楽しむべきであると思う.

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バンコクの線路.バービーみたいな人がこちらを見ている(笑).すぐ線路沿いに屋台もあり,人々が食事をしている.バンコクの線路は自由で写真の中にも砕石上にテーブルがあるが,もう少し先に進んだところで線路内の砕石の上ソファーを置き,くつろいでいる人もいた.

 

乗客はタイ人らしき人ばかりで,あまり外国からの観光客は乗っていない.まぁ,数千円払って,バンコクからのエアコン付きバス,ガイド付きであればみんなそちらを使うのが普通かもしれない.

車内ではたまに飲み物や,軽食を売りに来る人がいる.その中の一人の若い女の子が気になった.赤い口紅をつけ,少し尖った口はとても気の強そうな印象を与えた.この子はこれからどんな男を経験してどんなところでどんな人生を過ごすのだろう.全くシティ感はなく,どちらかと言えば貧しく,ローカルなタイ人っぽい見た目が,より一層,自分にそのような空想をさせた.これって恋?それとも俺がおじさんになったから娘を心配するような気持になっただけ?電車が駅に着くたびに荷物を降ろしたり,ごみを捨てたりせかせかと働いていた.

アユタヤーが近づいてくると進行方向右側に,ワット・ヤイ・チャイ・モンコンが見えてくるので,アユタヤーに近づいたことを実感し,テンションが上がってくる.

 

8時30分頃 アユタヤー到着

電車はほぼ定刻通りにアユタヤー駅に到着した.

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トイレを済ませ,駅の外へ.ここでは早速タイ人に声を掛けられる.タイにしては珍しく押しが強い.取り敢えず話を聞いてみる.トゥクトゥクのドライバーで半日のチャーターで6000バーツ(約2万)だと.いくら何でも高すぎる.ファ!?って言うと(まじで),じゃあ6000yenで,って.あほか.この人は6000って数字しか知らないのか.バーツと円で1/3程度になったってトゥクトゥクチャーターで6000円はないわ!流石に頭に来て強めに”No!”って言い,その場を立ち去る.まぁ,もとよりサイクリングしようとしていたからトゥクトゥク使う予定なんて一切なかったからいいんだけど.仮にトゥクトゥク半日チャーターするにしても,500バーツが限界だわ!それでも高い.でも,6000バーツって数字を言うってことはそれに乗ってしまう日本人もいるのだろうな.東南アジアでぼったくられてもそんな大きな痛手にはならないが,その後来る日本人のためにも正しい料金を把握し,法外な料金であったら断ることが必要であると思う.

トゥクトゥク運転手を巻き,船着き場へ向かう.アユタヤーは川に囲まれた島になっているので,歩いて島に行く場合は船を使用することが必要.5バーツ払い,船に乗る.

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船着き場の写真.自転車を載せている人もいた.船はすぐに出航.5分もたたずに対岸へ着く.

対岸に着いたら,すぐに自転車屋があるので自転車を借りる.おそらく50バーツ程度であったと思う.自転車を借りるためにパスポートを預けておかなくてはいけないのが不安ではあるが,地球の歩き方にも書いてあったのでしょうがなく預ける.自転車の前かご上部には荷物を守るためのネットが張られており,その上に洗濯ばさみでアユタヤーの地図をくっつけてもらった(笑).

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アナログなナビ(笑).丁寧に行くべきところもちゃんと丸を付けてくれてる.

 

8時50分頃 自転車屋出発.

タイの交通は東南アジアにしてはかなり丁寧であるのでチャリンコで走っているだけでいきなり後ろからクラクションを鳴らされるようなことはない.ただ,サイクリングをするには暑い.

 

9時 ワット・マハータート着

すぐに一つ目の遺跡にたどり着く.ついてすぐにアユタヤーの寺院の雰囲気はミャンマーバガンとそっくりであると感じたが,違っているのは,修復されておらず,塔によってはかなり傾いているところであった.また,寺院の中は土足OKであったのが意外であった.

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ありえないぐらいに傾いている.土木技術者としては非常に興味深いところだ.ビルマ軍に攻められてズタボロになった寺院ではあるがその時の襲撃が原因ではなさそうだ.短期的な衝撃力がかかった場合,こんな石積みの構造物の場合,感覚的には塔の方が崩壊し(曲げ引張に対しては抵抗力はないだろうから),基礎まで荷重が伝達し,傾斜するなんてことはないと思うからだ.それに明らかに基礎がめり込んでいる.めり込むとしたら理由は,圧密か地震時の液状化?.圧密だったら数100年のスパンで発生するとは思えないので(全盛期に傾いたら直すでしょ),地震時の液状化による沈下が濃厚?川の中州にできた土地だから,緩い砂が堆積しているんだろう.まぁそんなことはどうでもよくて,こんだけ大きな構造物がビルマ軍に攻められて破壊されて,それが今まで残っているところに栄枯盛衰を感じる.ワンピースのシャンディアを思い出した(笑).

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仏像はほとんど頭がない.これもビルマ軍の仕業なのだろうか.ひどいことをするものだ.

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中央のチェディーも崩れている.

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有名な仏像の頭部.完全に樹の一部となっており,時の流れを感じさせる.やはり,ワンピースの空島のどくろの右目みたいだ.("どくろの右目に黄金を見た”懐かしい.子供のころよく近くのセブンで立ち読みしたなぁ.)

 

9時40分 ワット・マハータート発

水を購入して,ワット・マハータートを出発する.近くに自分と同じようにチャリンコで観光している日本人もいた.海外で会う日本人は気まずいので,なるべく同じ速度にならないように自転車をこぐ(笑).次はすぐ隣にあるワット・ラーチャブラナに行く.

 

9時45分 ワット・ラーチャブーラナ

ワット・マハータートから見える大きな塔が立っている寺院がワット・ラーチャブラナ.入場料が50バーツ.ここで,持ち金の少なさに焦る.現金は300バーツ程度しか持っていない.しかも,調べたらアユタヤーは両替所やATMが少ないようで.バガンの時みたいに日本人に借りるしかないかとは思ったが,恥ずかしいので避けたい.まぁ,無くなった時に考える.

ワット・ラーチャブラナは珍しく登れる塔であった.

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奥の白い塔に上ることができる.塔はのつくりは精細で美しい.登ったところで何が見えるわけではないが,そこに塔があったらとりあえず登ってみる.

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仏像は無残な姿に.下半身と胴と首が隔離されている.

敷地内とりあえず一周歩こうと入り口と反対側に行ったら,敷地の外から白人さんカップルにに声を掛けられる.”Where is the entrace?” かわいそうに,とは思いながらも"opposite side."と答えると,予想通りの大袈裟なリアクションで笑えた.暑いし,敷地広いので10分ぐらい歩くけど頑張ってくれ.カポーでタイに来れるなんて羨ましいぞ.ワット・ラーチャブラナを去るとき,ちょうどその人たちが入り口でお金を払っているところであった.

 

10時10分頃 ワット・ラーチャブラナ発

ワット・プラ・ラームを目指し自転車をこぐ.

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途中でゾウさんを見る.一度は乗ってみたいな.うんこがでかかった.ワット・プラ・ラームの近くに行ったら入場料金が50バーツ必要なことに気が付いたので金欠,ワット・プラ・ラームは入場しなかった(笑).まぁ,外から見えたし,地球の歩き方では二つ星になっているし!

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写真だけは撮っておく.

 

10時20分 ワット・プラ・シー・サンペット着

ここでも,入場料金50バーツを支払う.ぐぬぬ.ワット・プラ・シー・サンペットは団体の日本人が多かった.若い日本人の女の子はみんな同じようなゾウのズボン履いて,タイマーセットして写真撮っていた.あれが,インスタ蠅か.でもかわいいから見ちゃう単純な俺(笑).かわいさ余って憎さ百倍.どうせ好きでもなんでもなかったら無関心なだけだもんな.

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3つのチェディー.地球の歩き方にはアユタヤーの象徴と書かれていたが,本当にそんな感じで立派であった.ここにはビルマ軍が攻める前に16mもある黄金のブッタがあったらしい.

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落ちた構造物の破片がそのまま落ちている.

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ツアーで来た日本人客なんかは3つのチェディーの周りで写真を撮ってから暑いのですぐに帰ってしまうが,敷地は広く,チェディーを横から見ることもできる.こちらは人が少なく閑散としていた.


入り口にあったミニチュアのワット・プラ・シー・サンペットを見るとむしろこちらが正面であるようだ.f:id:yaseinoosamu:20190727191108j:plain

一通り見たので外に出ると,また日本人のツアー客が来ていた.アユタヤーは日本人だらけだ.出口にいたお土産の売り子も”オミヤゲ,オミヤゲ”言っている.中国人・韓国人が少ない.欧米人もいるが,圧倒的に日本人観光客が多いと感じた.昨日までのチェンマイとは大違い.ちょうど最近ミャンマーバガン世界遺産になったから,アユタヤーと雰囲気の似ているバガンのツアーを作れば旅行会社はもうかるだろう.バガンはもっとディープだが...

 

11時 ワット・プラ・シー・サンペット発

寝像があるワット・ローカヤースッターを目指す.タダだし(笑).ただし,ここで道に迷う.明らかに曲がるべきところを通り過ぎてしまった.島の外周の川沿いの道を走るが間違っていたので戻る.

 

11時30分 食事

交通整理をしていたお兄さんが丁寧だったので,途中に川沿いにあった食堂に入る.入り口でメニューを見せられ,決めると席に通される.

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川沿いの食堂は非常にいい雰囲気だ.黒い犬がそこらへんのそのそ歩いてて怖いが...

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チャーハンみたいなやつを食べた.美味!そしてこの冷たいコーラが,暑さで死にかけていた俺を元気をづける.一人だし,日本語なんて通じるはずがないが,異国の川沿いののんびりしたところでゆっくりとおいしいものを食べられるは本当に幸せだ!しかも,アユタヤーは観光地だから昼飯に150バーツぐらいはかかると思っていたが,半額の70バーツ程度で済んだ気がする.金欠にもありがたい.昼飯を支払う前の時点で,250バーツぐらいしかなかったから,150バーツと70バーツの差は大きい.金銭的な心に余裕ができた!(残額200バーツ程度だが(笑))

 

11時50分 食堂出発

地図を確認し,店のおばちゃんと交通案内のお兄さんに感謝を告げ食堂を出る.先ほど来た道をもどり,ワット・ローカヤースッターを目指す.通っていた大通りから,目的地まで行く横道は細くて,見逃して当然であったといえる!(笑).(正当化).

 

12時 ワット・ローカヤースッター着

でかい寝像だ.何の仕切りもなく,いきなり現れるのは不思議だ.

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写真を撮るときは一切気にしていなかったが,たまたま映った上の枝と花?がいい味出している.気がする.

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先ほど言ったように入場料金はかからないが,像の前でおばちゃんが像に備えるための金粉を売っている.何バーツかは忘れたが,明らかに高い値段であった(し,金欠であった)のでNo thank you.

寝相の向こう側には大きな塔があったが特に見どころもないため,すぐにワット・ローカヤースッターを出発する.

 

12時10分 ワット・ローカヤースッター発

行くか悩んだが,巨大なチェディーがあるようなので,島の外にあるワット・プーカオ・トーンを目指す.地図を見た感じすぐ着くのかと思っていたが,結構遠い.こんな遠方までチャリンコをこいでいるのは俺ぐらいだ(笑).ただ,道は整備されているのでかなり走りやすくて助かる.

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大きな貯水池みたいなのがあるがその周りを囲むように公園みたいになっている.閑散としているが...

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貯水池の向かい側に大きなチェディーが見える.かなり遠く見えるが,ずっと見えるので近くなっていくのがわかる.

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チェディーの入り口.道路の周りに樹木も整備され,かなりきれいになっている.閑散としているが.

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さらに進むと,立派な像がある.誰もいないのに何でこんなに整備されているのか不明.

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像の奥にある肝心のチェディーは...ものすごく傾いている(笑).(この写真ではわからないかもしれないが)ここまで,あからさまに傾いている巨大構造物も珍しい.こちらは基礎からではなく,上のチェディーが傾いているようだ.どうせ中は石で組んであるんだろうから,雨で中の石の間にある細粒分が流れて沈下したのか??

 

12時40分 ワット・プーカオ・トーン着

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炎天下の中,30分チャリこいでやっと着いた(笑).下にはタイ人らしき観光客が1組.あとは誰もいない.本当に閑散としている.地球の歩き方によると夕方は夕日が見れるため多くの人でにぎわうと言うことであるが,本当だろうか(笑).早速登ってみる.

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地球の歩き方によるとアユタヤーの町が見渡せるとのことであるが...うん.まぁ見えるけどね(笑)...想像していたやつではない.まぁ,のどかでいいと思います!鉄塔がたくさんあって,インフラが発達しているのがわかる!(精一杯のフォロー).

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誰もいなかったので,タイマー自撮り(笑).何を取ったわけでもなく青い空と田舎の風景だけが映っている.正月にバガンで買ったお気に入りのミャンマーサンダルはこの時点でボロボロだった.特に長居することもないので,ここは去ることに.

 

12時50分 ワット・プーカオ・トーン発

行きとは違う道でアユタヤーの島を目指す.遠いし方向が全くの真逆方面であったので行くかどうかを非常に悩んだが,電車から見えたワット・ヤイ・チャイ・モンコンが美しかったので目指すことに.ワット・ヤイ・チャイ・モンコンは駅を挟んで反対方向にある.今まで来た道を戻り,さらに駅の向こうに行かねばならない.暑くて死にそうだが必死にチャリをこいだ.本当に体力があってよかったと思う.日本で暮らしているときはそんなに感じることはないが(たまにはあるけど),本当に人間生き物であるので,体力があることが基本であると思う.通常の社会で必要性を若いうちから実感することはないかもしれないが,震災の時のような非常時,実感する時が来るのではないかと思う.だから自転車ではあるし,こんなことどうでもいいと思われるかもしれないが,自分の足でアユタヤーの地をいろいろと回ることができることが誇らしい.生きてるって感じがする.大袈裟なのかもしれないが.

途中,駐車しているトラックの下の犬に急に吠えられ,びっくりしてチャリから落ちそうになる.犬怖い.

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鉄道をまたぐ陸橋を超え,遺跡群から見て鉄道の反対方向の通りをしばらく行くと,チェディーが中央にそびえ立つラウンドアバウトがある.ここには一組だけ自転車で来ている欧米人がいて,彼らはラウンドアバウト内を自転車で走っていたが自分にはその勇気が出なかったため,2段階右折をすることに.無駄に信号が長くて5分ぐらいかかった.

 

13時50分 ワット・ヤイ・チャイ・モンコン着

いやー遠かった.1時間走った.こんなところまでチャリで来るのは俺とあの欧米人ぐらいだろう(笑).

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奥のチェディーに上る前に,手前の建屋の中でお祈りタイム.結婚できますように…一日走り続けてきたからやたらブッダの前にいると落ち着く.俺も悟りを開いたのか??ゲダツしようぜ!(仏教徒に怒られる.)

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中央のチェディー.ここは非常にきれいなまま残っている?修復したのか?地球の歩き方では二つ星になっているが,日本人ツアー客が多い.チェディーを眺めていたら日本人の女子大生ぐらいの子に写真撮ってくれって言われて,撮ってあげた.俺も撮ってもらえばよかったな,あわよくば一緒に(笑).連日の日焼けですっかりタイ人っぽくなっていると思っていたが,日本人と認識して声をかけてくれたのが嬉しい.そして,俺はちゃんと声をかけてもらえる人なんだと勝手にうれしくなる.キモすぎて拒絶されていないんだと.これ非モテあるある.これテスト出ます.電車とかでも若い女性が隣に来ただけでそんなことに考えてます.そして,JDはかわいかった.一瞬で惚れる俺.誰かに惚れるんじゃなくて若くてかわいいJDに惚れた.男子校時代に戻ってしもうた,だれかではなく,女子に恋をしているみたいな.

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チェディーに登った後は周辺の散策.ここの寺院は仏像の頭が残っていて安心する.当たり前ではあるのだが.

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裏側から見たチェディー.ここもそうだけど,暑すぎてみんな奥まで歩かないから誰もいない(笑).本来ここが正面か?

 

14時20分 ワット・ヤイ・チャイ・モンコン発

境内の寝像なんかも見て,ワット・ヤイ・チャイ・モンコンを後にする.来るか迷ったが,結果的に来て非常に満足できた寺院であった.

 

14時45分 自転車屋さん着

自転車を返却しパスポートを返してもらい,渡し船へ.俺よりもいいグレートのチャリに乗っている日本人大学生男数人組がいた.おれもいいチャリ借りればよかった.

 

14時55分 アユタヤー駅着

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帰りのチケットを買い,駅のベンチで電車を待つ.金欠であったが,なんとかバンコクに帰ることができるとわかって非常に安心した.行きは日本人があまりいないと思っていたが,帰りは結構日本人がいた.電車は15時35分発,17時10分着フアラムポーン着のはずだが,到着は30分ほど遅れたような気がする.行きは写真手前側のホームに電車がついたが反対側の電車は奥のホームであるので,電車が来る直前に,みんな線路を移動して奥のホームに移動していた.

 

電車は結構混んでいて,座ることができなかった.たけど,旅行中のアドレナリンで苦に感じることはなかった.電車の中では今更ながら”ビルマの竪琴”を読んだ.非常に読みやすい文章で,ミャンマーが好きな自分にとっては面白い本であったので夢中になって読んだ.作者はほんとはミャンマーは行ったことがなくて,空想で本を書いているそうだが,よくあそこまで表現できると思う.タイの地にいながらも再び神秘的な仏教の地ミャンマーを踏みたいと思った.あと自分は戦時中の読み物に弱い.ミャンマーの山の中を敵が包囲する中,命がけで前進するのは何というか,鬼気迫るものを感じるし,なぜかわからないがノスタルジックでもある.自分の血の中にそんな記憶が流れているのであろうか.水島さんは小説の中で周りの人から非常に尊敬されていた.自分は上司のことを非常に尊敬しているので,そのことを自分の上司と重ねた.賢いんだろうな.賢いから正しい判断ができて失敗しない.例え,ロジックが通用しないような戦時中でも,そんな判断をするべき時は常日頃からあり,正しい判断を水島さんは賢いからしていたから信頼されていたんだろう.自分の上司もどんな世界にいても素朴なので大成するかはわからないが,失敗せず上手に信頼を得ながら生きていけるような気がする.結局は人間は賢さがすべてなのかもしれないな.本当は自分も賢い人間になりたかったが,あほだから無理だななんて思ったり,他の観点,例えばやさしさみたいなところで頑張れば補えるんだろうかとか思ったり,それは上手に生きていくことになるのであろうか思ったりと,いろいろ空想しながら電車に揺られていた.

 

いくつも駅を過ぎて走っていく電車も中で,突然目の前のタイ人にタイ語で何かを聞かれた.やはり色黒になったせいでタイ人に間違われたのか(笑)?でも聞かれたからには頑張って答えてあげたくて必死にスマホを使ったが,俺には解決できなかった.多分降りたい駅がまだかを聞きたかったのだと解釈したが,伝わったのかどうかわからない.スマホの位置情報を示してあげたがあれでよかったのかな.うまくできなくてなんか悲しい.

 

またしばらく行くと,だんだん席が空いてきた.俺は本に夢中で気が付かなかったのだが,タイ人のおばちゃんが肩をたたいてきて,ここ空いたよってジェスチャーしてくれて座ることができた.ほかに立ってる人もいたのに.日本じゃ考えられないし,なんかすごく暖かくてうれしかった.ありがとうって言えば,笑って応えてくれる.なのに,そのおばちゃんが自分の駅で降りるとき,なんも言わずに降りてしまうのはなぜなのであろう.俺はこんなに感謝しているのに,さらっといなくなっちゃう.本当はいなくなる前に再度ありがとねって言いたいし,一言親切な声をかけてくれただけで,おばちゃんと俺の中で何かつながるものができたはずで多分一生のお別れになるんだからなんから声をかけたいなってことは当然だと俺は思うし.おそらく俺が思っているほどのことではなくておばちゃんにとっては取り留めもないことなんだろうなって思う.俺は日本ではそんなに気軽に人にやさしくできない.なんで,さりげなくそんな優しいことができるのであろうか.ノリ?優しくてドライ.つまり自然.タイって本当にいい国だ.行ってることおかしいかな.

 

ちょうど日本と同じタイミングで国王が変わったのでその影響か(交通整理?),電車はバンコクに入ってからしばらく止まっていた.

18時過ぎ ホテル着

ホテルに何時に戻ったかは分からないが,18時30分にホテルから撮影した写真はある.

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朝から13時間後の写真.夕暮れのバンコクもよい.

 

20時過ぎ ホテルを出発

まずは,昨日飯を食ったチャイナタウン付近の両替に向かった.その後また同じところを道に迷ったがフアラムポーン駅に行き,BRTに乗って,タイランドカルチュラル・センターへテントを見に行く.これは会社の同僚Tが初日にバンコクであった時によかったと言っていたから行ったのだが結局どこからテント屋台を上から見られるかわからず,あきらめた.ただ,屋台バーみたいなところに行き,ビールを飲みながら空芯菜炒めを楽しんだ.中国人ツアー客が多く,町は人で飽和していてうんざりした.こんなところまでツアーで来るなよ.自由行動でやってくれ!

 

20時40分過ぎ ナナプラーザ

ゴーゴーバーは観光地.ただ,調べてから行くべきであった.無理やり手を引っ張られ入った店は最悪だった.タイでお金をひったくられ,それを強引に取り返すなんてことするとは思わなかった.あの人は”Hotel,Hotel”としか言わなかった.なんて卑猥な.でもあの人は多分ニューハーフ.頭に来て思い返そうとすると,頭の中にミッツマングローブしか思い浮かばない.かわいいと思って選んだはずなのに...

ナナプラーザを30分ほどであとにし,22時前に疲れた体でホテルへと戻った.タイの新旧いろんなものを見た.長い長い一日が終わった.

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