GW旅行inタイ5~チェンマイのバラ~
4月30日(火)
7時30分 チェンマイ到着
このツアーが夜行バス+宿までの送迎だったので,到着した旅行会社のベンチでタクシーを待つ.
待っていると同じバスに乗っていた日本人女性が話しかけてくる.多分日本人は俺意外に3人いた.2人は30代ぐらいのカップル,もう一人がこの女性.年は多分同じぐらい.会社辞めてこれから世界一周旅行に行くんだと.タイが一国目らしい.タンクトップで,おっきなスーツケース持ってた.会社辞めてるのにゴールデンウィークに旅を始めるところにセンスを感じる.情報もあまりないみたいだ.地球の歩き方を貸して雑談する.首長族?のいる村に行くらしい.世界一周ならばまだ旅行中なのだろうか.無防備な感じはしたけど,旅行中に強くなるのだろうか.無事であるといい.
その女性と少し話したところで,タクシー(ソンテオ)が来る.女性と別れ,S.K Houseへ.
S.K Houseは安宿のくせに,プールもついてておしゃれな感じ.ただ,ケチったせいで,エアコンなしの部屋に.暑い.コミュ障ケチる割にドミトリーに泊まれないので,こんな目にあう.夜行バス明けで疲れていたが休んでいるのはもったいないので,とりあえずノープランでロビーへ.ロビーには旅行情報を提供しているカウンターへ.チェンマイでやりたいことはなかったが,地球の歩き方を読んでいたら,田舎の山岳民族が住んでいる村に惹かれた.カウンターのおばちゃんに聞くと,当日午後からのツアーを予約できた.ワット・プラ・タート・ドーイ・ステープと山岳民族の村(バーン・ドーイ・プイ)に行くことができるツアーだった.当日でも予約できるっていう雑さがいい.残ってるレシートを見ると多分360バーツ.安い.カウンターのおばちゃん,なぜか日本語が上手だった.物売りのヤスイ,ヤスイの呪文のような奴じゃなくて.午前中何すればいいかなって聞いたらここら辺散歩してきなよって言われたので,地図にチェックをつけてもらい散歩をすることに.
ひたすら近所で歩いて回れる寺を回る.チェンマイはバックパッカーの町みたいで,コインランドリーが多い.気軽に入れそうな安い食べ物屋さんや休憩できるカフェなんかもあり,バンコクより若干ではあるが涼しいのでバンコクの暑さと人の多さにつかれたらチェンマイに行くのがいいと思う.治安もいいし.ダウンタウンエリアにはでかいお濠があり,近くに岡もあり,さらに首都の北に位置する第二の都市ってことで,ミャンマーのマンダレーにそっくりだと感じた.パット見て違うのは誰もタナカを塗ってないし,ロンジーを履いていないことかな.
ワット・チェン・マン.パコダの下にあるゾウの像(意図してない!)が美しい.これはミャンマーにはなかった.
そして俺が好きな仏教独特の色彩の絵もある(笑)
3人の王像,ワットプラシンを見て,昼飯.
やはり,昼間から飲んでしまう.暑いんだもん.そしてこのご飯のうまさ.多分カレー(笑).
ワット・チェーディー・ルアンは,でかい!
ミャンマーのバガンを思い出す.ただ,あからさまに壊れているところが逆にバガンの現役の寺院と違った良さがある.時代を感じる.
↑これは昔のワット・チェーディー・ルアン写真
太っててかわいい.←失礼.
シーサー??こいつもかわいいぞ.
12時過ぎ
13時からツアーがあるため,S.K Houseに戻る.
ホテルのフロントでツアーの送迎を待つが来ない.旅行カウンターのおばちゃんがここはタイだからしょうがない的なこと言ってる(笑).よくわかってんじゃん.30分ほど遅れてツアーの車が到着.普通のバンだ.優しそうなタイ人のツアーに招かれ車へ.もっと人がいるもんかと思っていたが,客はたったの4人だった.運転手とガイドで2対客4人で儲かるのだろうか.後ろにヨーロッパ系のおじさん(判別が雑)が一人,ラテン系のおねーさんとおばさんの中間いや,おばさんよりの人が1名,隣は日本人系の女性という構成.車の中ではシャイすぎて隣の女性見られなかったが,後で名簿に名前を書くときに日本人だと判明した.てか,日本人顔で一人旅してる時点でほぼ日本人.韓国人と中国人が一人旅しているのをあまり見たことがない...気がする.少なくとも,ビンボーなツアーや交通手段は使っていない.
ガイドが英語でタイの歴史をしゃべりながら山岳民族の村へ行く.
・タイはシャムとラーンナーの二つの国だったが,両方の国の王族同士が結婚すること?により国を一つにしてビルマからの侵略を防いだ?
・これら行く山岳民族は夜になると,チェンマイのマーケットにやってきて,山の上で売っている値段の数倍でものを売る...
・山岳民族はパスポートが作れない.なかなか街になじめない
・山岳民族はどこの土地にもなじめず(戦争や労働を強制されたため),いろいろな国(ラオス,ミャンマー)をうろついた結果タイに来た.
・そこら辺のどっかに無法の自由の国(デストライアングル?)がある.
等々(俺の英語力が高くないし,2か月も前の記憶なのでおそらく間違った情報).よくしゃべるガイドですごくいいひとだと思った.東南アジアのツアーによくあるあの雑な感じが全くしなかった.
そして山岳民族の村は非常に遠く,最初ソンテオで行こうとしていたのだがツアーにしてよかったと思った.
14時30分
ホテルから1時間ほどか?最終的に聖地のされていないような凸凹道を通り,山岳民族の村(バーン・ドーイ・プイ)に到着.
入り口はこんな感じ.ガイドが少し説明をした後で,自由時間が与えられる.コーヒーが有名らしい.あとは奥にお花畑があるらしい.これは地球の歩き方に書いてないので知らなかった.
素朴な街並みに,手作りの品物がたくさん売っていた.10分ちょっと歩くとお花畑に到着.ここで数10バーツ程度の入場料金を取られる.
前にいるのが日本人女性.恥ずかしくてバッティングしないように違うペースで歩いてたのに,トイレに寄ったらタイミングが同じになってしまった.
多分,ここを目的地として旅をしたのであれば,規模のしょぼさにがっかりするだろう.ただし,なんとなく来てみた山岳民族の村でたまたまこのようなお花畑を見た自分としてはすごく感動した.お花畑はきれいに整備されていて,タイのこんな山の中の人達とでも咲いている花の美しさで感動できることを共有できそうな気がして嬉しかった.
ただ,上述したようにそんなに規模は大きくないので,15分もいれば十分であろう.一番奥まで生き,さっきの女の人にこの先は行き止まりだよとコミュ障なりに先人(数分前の)の知恵を貸してあげられた.思っていたよりはるかに若くてきれいな女性で緊張した.多分同い年ぐらいだろう.
しばし村を楽しんで集合場所へ向かう.
なぜか途中で村のおっさんに誘われて射的をやる.結構ガチな矢だった.一回も命中しなかった.あれ,結構打った時の衝撃があるのね.数バーツでできる.
15時00分 約束通り,村の入り口に集合.
あとから集合場所に来た女の子が,同じツアーのおっさんと仲良くなってて,英語力とコミュ力の高さに嫉妬し,そして勝手に委縮した(笑)
バンでワット・プラ・タート・ドーイ・ステープに向かう.このお寺名前が長すぎて覚えられないでしょ.ワットステープと勝手に略す.ワットステープは4層?になっており,階段で上まで行ける.やっぱりマンダレーヒルみたいだ.本当は一番下から歩いてあがりたかったし,ガイドは"up to you"って言ってた気がするが結局ガイドと一緒にケーブルカーに乗り,2階へ.まぁ,マンダレーヒルに比べて階段長くなかったからいいんだけど.マンダレーヒルはライオンみたいなやつじゃなかったけな?ワットステープは蛇であった.蛇が天に連れて行ってくれるんだっけな?
2層目は狭くて特に何もなく(確か),3層目へ.3層目から上に上がるときには靴を脱がなくてはいけない.また,モンクには敬意を払わなくてはいけないらしい.(ここに限ったことではないが)昔,ここでモンクの前で露出しすぎて逮捕された人がいるそうな.ただし,そんなに緊張しなくていいよとガイドは言ってくれた.最上層の4層目は金色のチェディー(仏塔.多分ミャンマー語だとパヤー)の周りの4方向にそれぞれ,ブッダが配置されている.ここでガイドと別れ,1層目を集合場所にして自由行動.
そのうち二つだったかはモンクがお経を読んでおり,その空間では人々が頭を下げ祈っていた.俺も挑戦したかったが,ビビッてやめた.その代わり後でもっと人が少ない空間でモンクの前で祈ってみた.
↑文句の前で祈る人々.堂の中では膝をつき,モンクより頭を下げなくてはいけないので,多分手前のおっさんはNG.膝まづけば写真はOKらしい.
俺の大好きな仏教の絵がここにも
どうした!多分悪いことして罰が当たったんだろう.
3層目.展望スペースから見下ろすチェンマイの市街地.遠くへきたもんだ.
16時40分
集合場所の1層目へ.1層目このカオスな感じがいいね.
帰りの車の中で勇気をもって女の子に話しかけてみる.もともと,GWは東北に行くはずだったけど急遽友達の都合で行けなくなって,タイに来たそうだ.話しているうちに,その子の大学と今の自分の職場が同じ駅であることが判明.外国語専攻で英語得意であったとしても女の子一人でタイにふらっと来れるのはかっこいいな.話は弾んだが,結婚式があるからもう明日帰るんですよって言われたとき,それはあなた自身のですかとか詳しいことは聞きたくなくて,だまっちゃった(笑).夜行バスで来て長かったチェンマイの一日の終わり,夕暮れの車の中で突然なんていうか,一人切ない気持ちになった.
ガイドが途中で降りたいところがあったらそこで降ろすから行ってねって言ったらその子は途中のお寺で降ろすように言った.そして,
”ほんとに気を付けてくださいね!”
そんなこと言ってチェンマイの夕日に消えていった.
ショパンの別れの曲がどこからか流れてきている気がした(宮本輝 風).